火車(下者) | 二枚舌の狼が800匹

火車(下者)

色々な事がありはしましたが、
それほど嫌になったわけではありません。

嘘です、嫌です。


眠くなったのでコーヒーを入れようと思い、
コンロのスイッチをひねったにも関わらず、火がつかない。
これは間違いなくCIAの陰謀だと思った僕は
すぐさま警戒態勢に入り、
ドアの郵便受けに溜まったチラシ等をあさる。
ガス代金の振込用紙が三通出現。
僕の明晰な頭脳は即座に状況を把握し、
現状を論理的に計算する。



  3000円 - 2750円 = 150円



上記の計算式を置き換えると、



  残った生きるための費用 - 人間らしい生活の代価 

  = 絶望



と、なります。
数学的には問題の無い式ですが、
生活的に問題のある式なので



  友人に頭を踏まれながら土下座 × 手当たり次第

  = 得られる光熱費



が、考えられるものの



  友人に頭を踏まれながら土下座 = プライドの崩壊



でもあり、



  プライドの崩壊 × 手当たり次第

  = 失われる人間の尊厳



そして



  光熱費 < 人間の尊厳



なので



  入浴 = 身が切られるような冷水を浴びる行為



となります。


ちなみに僕は数学が苦手であり、
間違った解が出る事は頻繁です。