アンドロイドが電気羊とかなんとか | 二枚舌の狼が800匹

アンドロイドが電気羊とかなんとか

色々な事があり、もう何もかも嫌になったので
酔いつぶれていたら暦の変わる瞬間は夢の中でした。


大学を卒業したにもかかわらず
就職せずにぶらぶらしている僕は毎日する事が無い。
暇で仕方ないので本屋に行く。
本を見るというより、訪れる人を観察するのがメインだ。

そこはこの辺りで一番大きい本屋であり、
レンタルビデオ店も兼ねているので人が集まる。
中には昔の知り合いなど、見覚えのある人も来る。
それを見る。

ぼさぼさの頭でフラフラしている、●●●●。
トラックの運転手をしている、●●●●。
かちっとしたスーツを着た、●●●●●
七三分けで妻と子供を連れてくる、●●●。
派手になってアイラインが凄まじい、●●●●。
表現のしようが無い、hitdream。
同じく表現のしようが無い、まつかわかずまさ。
もうなんと言っていいかわからない、つだ。
(以上、敬称略)
などなどが現れた。

現れる人達はたいていの場合僕に話しかけようとせず
ちらっと見て目をそむけたり、
恥ずかしそうにうつむいたりする。
その反応からすると
僕が誰であるかには気づいているはずなのだ。
けれども話しかけてくる事は無い。
長い時間で出来た距離はやはり非常に大きいようだ。
もしくは僕の事など興味も無いし、
関係ないと考えているのかもしれない。

言葉を交わしたりはしないものの、
ちらりと合わせる目と目でお互いの現状を確かめ合う。
あなたは今どのような状況ですか?
私の現状は姿形と雰囲気から察してください。
という感じの言葉の無い微妙なコミュニケーションが行われる。

外が暗くなってくると、
僕はどんな現状だと思われているのかなと思いながら本屋を出る。
昼間からぶらぶらしている姿なので、
やはりそんな風に思われているのだろうなあ。

以上、初夢。